人にはそれぞれ得手不得手があるように、言語への感度も人それぞれです。
同じ親が育てても、兄弟姉妹によって言葉の早い子と遅い子がいますよね?
私は言語学者ではありませんが、言葉が早い子と遅い子がいるのは、親の影響だけでなく、本人の持って生まれた性格と言語への感度が影響していると思います。
我が家の三姉妹
我が家の次女は天然系おっとり娘で、言葉への関心も感度もあまり高くありません。
今までに間違えて覚えていた言葉は数知れず…
シャボン玉はしゃどんだま、メロディオンはみどりおん、マドレーヌはマドレーネ…
最近では、童顔のことを目が悪い人のことだと思っていたり、朝食のことは少ししか食べられない人…つまり少食と勘違いし、昼食のことは中ぐらい食べられる人…と勘違いしていたり…と、質問するといつも爆笑珍回答が返ってきます。
一方三女は、まだ赤ちゃん言葉が残っているにも関わらず、言葉のミスチョイスはあまりありません。
長女に関しては、活字中毒なほど読書が好きなので、難しい言葉をよく使いますが、本で得た知識のためイントネーションが気持ち悪いことがあり、それを訂正することがあります。
私が育てた三姉妹ですが、ここまで大きく違うのは、生まれ持ったものの影響としか考えられません!(笑)
言葉への関心・感度は人それぞれ、でも、どんな言語であっても、大切なことがあります。
それは・・・
直すともなく直される経験
例えば、子どもが新しいおもちゃを見せながら
『お父さんがこれ買ってあげたのー!』
と言ったら、どうしますか?
『良かったねー!お父さんが買ってくれたんだねー!』
って言いませんか?
わざわざ子どもに間違いを指摘するわけではないけれど、訂正して言い直しますよね?
これです!!
この経験がすごく大切だと思うんです!!
この経験の繰り返しによって正しい言語を学んでいくのだと思います!
ただ、これも習得は人ぞれぞれ。
直すともなく直された言葉を訂正してインプットできるかどうかは、その子の言語への感度が影響します。
とはいえ、この経験が重要であることは間違いありません!
単語レベルからの脱却
私が生徒ちゃんや娘達と接する上で心掛けていることは、直すともなく直すことだけではなく、正しい文章を言い直すことです。
例えば、子ども達に
『What color is it? 』と聞くと、ほとんどの子が『Blue! 』のように単語で返答します。
その時には
『Yes! You’re right! Good job! … It’s Blue. 』
のように、まずは正解であることを伝え、褒めて気分を上げて、最後にゆっくりしっかりはっきりと文章で答えを言います。
フラッシュカードのときも同様に、単語での返答を良しとせずに『It’s・・・』と答えてもらうようにします。
すると次第に子ども達は単語での返答ではなく、文章で答えることを学んでいきます。
これが単語レベル脱却の第一歩です。
そしてもう少し進歩できれば
『Which one is bigger? 』に対して『Red! 』と答えた時に、
『Yes, you’re right! The red one is bigger than the green one.』
と長めの文章を本人が言えるように促していきます。
文章を話せるようになるためには、お手本となる文章を自らの体験を通して学んでいくことが近道です。
週に1回の英会話教室では足りません。
だからこそ!
親が一緒に英語を習得していくことが、子どもの英語力を伸ばす秘訣であると、私は思います。