子ども達と接していると、英語教育に熱心なご家庭の子どもちゃんはすぐに分かります。
そういう子は、色の名前は全て英語、動物なども英語で答えることが多いです。
しかし、だからといって英語を文章で話せるかと言えば…そうではありません。
紫色をみて『Purple!』とネイティブ並みの発音で言うことはできても、
『I like purple. 』などの簡単なセンテンスでさえ話せることはほぼ皆無です。
これはなぜでしょうか。
それは、身近にあるお手本がそうだからです。
英語教育に熱心なご家庭では、子どもに英単語を覚えさせようとします。
『これは何色?Redだね。じゃあこれは?…そう!yellowだね。』
というように、日本語と英語をごちゃ混ぜにして、
色の名前だけ、もしくは動物の名前だけ、食べ物の名前だけ…
というように、単語だけを英語に置き換えて、日本語ベースで教えます。
そのように教えられた子どもちゃんがどうなるか…
冷静に考えれば簡単です。
お手本通り、日本語ベースで単語だけを英語に変換して話すようになります。
子どもは真似っ子の天才
子どもが2~3歳ぐらいの時に【オウム返し】という行為がよく見られます。
こえは、こちらが言ったことをそっくりそのまま真似することを指しており、
幼児期の子どもの発達段階では正常なことです。
つまり、子どもの言語習得過程において、
【オウム返し】、つまり真似をするということは重要な要素になります。
そこで先程の日本語ベースの英単語指導法を思い出してください。
当然子ども達は、そっくりそのまま真似をしてしまうのです。
子どもには本能的に備わった言語習得能力があるにも関わらず、
これでは親がそれを阻害しているといっても過言ではありません。
子どもと接するときにやってはいけないこと、
それは日本語と英語をごちゃ混ぜにすること、
このことを日本人の親全てに伝えたいと思う今日この頃です。